変な大人は「変な待ち方」をする


■「変な大人」と「待つ」

最近のブログはYahoo!(http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakatoshihide/)のほうも含めて、ソーシャルセクターのあり方や階級社会のことばかり僕は書いているのだが、そういえばこの前行なった「WAZAカフェ」(実践支援スキル講座 WAZAカフェ)において、参加者の方から「変な大人」について発言があった。

参加者の方は、「変な大人」の支援のあり方と、「待つ支援」について関心をもたれており、それらをつなげる講座をまた行なってほしいというご要望をされたのであった。

本文とは全然関係ないが、神戸アンパンマン・ミュージアム。
アンバンマンは規範マンではあるが、頭の付替えを爽やかに行なうなど、相当変な規範マンだ。


変な大人については、少し前に僕はたくさん記事を書いていた。たとえばこのような記事だ(

http://toroo4ever.blogspot.jp/2013/06/blog-post_27.html

継続的に書いたりしゃべっているせいか、「変な大人」はだんだん定着してきたのかもしれず、最近もいくつか行なったミニセミナーのなかでそれは通常の言葉のように流通していたので不思議だった。
どうやら「変な大人」は、少なくとも青少年支援現場においては、それほど違和感はないらしい。

それどころか、いきなり変な大人になかなかなれない(だれでもそうだ)若手スタッフたちにとって、生真面目な若手自身のキャラ(それは言い換えると「規範」キャラということでもある)と、そうした「変な大人」スタッフをどう組み合わせれば、子どもや若者にとっていい「居場所」が提供できるのかなどという、僕にとっては嬉しい議論をしてくれることもある。

そうした議論の流れの中で、「変な大人」と「待つ支援の意味」を組み合わせて考える契機になっているようだ。

■「自由」にリラックスする

脳出血からの生還後、僕自身はますます「変な大人」化している。
特に独立してからは支援現場に入ることも格段に増え、自分の「変な大人」ぶりに自分でも感心するくらい、何かが突き抜けてしまった。

この頃は、いくつかの高校の「居場所」スタッフとして実際に高校生たちとトークしている。
そのトーク内容は、いつもながらアニメや音楽、場合によっては超真面目トークも加わり、生真面目な高校生たちに寄り添いながらも、たぶん本当に手に入れたかもしれない僕自身の「自由」(という価値観)にもとづいてしゃべる。

表面的には自由を求めながらも、内面は厳しい自己規範に縛られている若者たちは、僕が体現するある種の自由さにやはりリラックスするようだ(自由さというよりはいい加減さとも言えるかなあ)。
いつも言うように、変な大人は変な大人単体では効果半減であり、そばに「真面目な大人(スタッフ)」がいて初めて、そうした変な大人の味が生きてくる。

その意味では、僕という変な大人を活かしてくれる現在のスタッフたちに感謝している。

■規範を「カッコに入れて」待つ

そんななか、自由なトークの中に自由な「待ち方」があると、この頃僕は思うようになった。

『ひきこもりから家族を考える』(岩波ブックレット)の中で僕は、「(面談やセミナー参加を通して)『動くこと』こそが真の待つことだ」と結論づけたが、それは親たちの待ち方のことであって、支援者はまた別の「自由な待ち方」があると思う。

それは、いくつもの規範をいったん「カッコに入れて」自由に捉えてみるという考え方であり、そうした考え方を、子ども・若者たちとの会話の中に自由に差し入れていくあり方だ。

たとえば、仕事・学校・家族等々、いくつもの決まり事がこの社会にはあり、それらを自分なりにこなしていくことが「社会参加」ということでもあるが、そうした「決まり事」をいったんカッコに入れてみる。

決まり事をやめるのでもなく放り出すのでもなく、あくまでもカッコに入れて、留保してみる。
否定するのではなく、決まり事から自由になってみる。

そう、変な大人は「自由な大人」という意味でもあった。そんな自由な大人らしく、規範をカッコに入れながらいったん自由になってみる。そのやり方を、子どもや若者に提示してみる。
そんな自由な大人が世の中にいるということを、子どもや若者に現実態として示してみる。

たぶんこれが「変な大人」の「変な待ち方」で、これは実は60年代後半から続くひとつの大人のあり方でもあるのであるが、現実を否定するのではなくそこから「自由になる」という点で、少し現代的な提言だろう。★

★お知らせ

ニート・ひきこもりをもつ保護者のための、スモールステップ講座
【日程・場所】
■ 10月5日(土)10:00~12:00@住吉区民センター図書館棟集会室3「親離れと子離れ、具体的な社会参加のかたち」
※住吉区民センター 南海「沢ノ町」下車 徒歩5分(区役所敷地内)
※9月14日(土)「スモールステップの見取り図」、■ 9月21日(土)「親が踏んではいけない“地雷”とはなにか」は無事終了しました、ありがとうございます!!

【参加費】無料
【対象】保護者の方
【定員】10名
【講師】田中俊英(一般社団法人officeドーナツトーク代表)
【内容】保護者が不登校・ひきこもり・ニートの若者を理解し、支えるためのスモールステップを学びます。スモールステップをじっくりと駆け上がることなしで、社会参加はなかなか困難なのが現実です。
「スモールステップ講座」考案者である田中俊英が全回にわたってお話する今回の講座を通して、子どもたちの具体的な社会参加のかたちを考えましょう!!

実施主体お問い合わせ先

NPO法人み・らいず・一般社団法人officeドーナツトーク共同企業体
※本事業では、子ども・若者問題に関して長く取り組むNPO法人と専門法人が事業体を形成して実施しております。

【NPO法人み・らいず】
〒559-0015 大阪市住之江区南加賀屋4-4-19
TEL:080-9129-6740 FAX:06-6683-5532
MAIL : sumiyoshi_young@me-rise.com

【一般社団法人officeドーナツトーク】
〒532-0023 大阪市十三東3-5-1ホワイトマンション1B
TEL:070-5663-8606
WEB : http://officedonutstalk.jimdo.com/
みなさま、どうぞよろしくお願いします。★

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