教え子のNPO代表たちが引退勧告すればいい〜Twitterで話題の「#竹中平蔵つまみだせ」

 現在、Twitterでは、竹中平蔵氏(パソナグループ会長/成長戦略会議民間議員)に対する批判が強まっており、それは「♯竹中平蔵つまみだせ」というハッシュタグに集約され炎上しているとのことだ。


この記事(「#竹中平蔵つまみだせ」の声に本人も戦々恐々?非正規激増の戦犯に高まる批判)にその経緯は詳しいが、まあ詳しく書かなくなとも、小泉政権以来政権の20年間、権力中枢周辺に留まりながら、かつ派遣企業最大手であるパソナグループの頂点に君臨し続けているその有り様は「ザッツ利益相反」であり、そのお立場は「ミスター新自由主義」だ。


利益相反については僕は以前、こんなツイートをした。


「利益相反」行為は以下のパターンに分かれるようです。 ①公務員が民間組織(NPO含)にも属する(フェアな公務員と一民間の利益との相反)、 ②NPO代表が行政機関に属する(民間の「偏った」考えがフェアな行政と相反する)、 ③公的組織(大メディア等)が一民間(NPO含)の役員も兼ねる/融資する、https://twitter.com/tanakatosihide/status/1215018704485810178?s=21


竹中氏の場合、堂々とし続けていて逆にこの3つにビシッと当てはまることはないかもしれない。


僕は、政府と派遣大手企業の兼務という見え見えのお立場に君臨する人などいるはずがないと思っていたので、上の①〜③のいずれもが「それをあえて説明するなら」という注釈入りで当てはまるであろうという利益相反を想定した。


ここには、労働政策や経済政策や構造改革を牛耳る政府委員と、その政策のもと仕事をする大手企業会長の二つの立場をモロ兼務(モロ利益相反)する人など現れないだろう、という暗黙の了解がある。


だから、上のツイートのような、「そう言われてみれば利益相反かもね」という立場から、人は分析していく。もちろん僕も。


上の引用記事では、「明確なパソナと政府の利益相反」と指摘される(「#竹中平蔵つまみだせ」の声に本人も戦々恐々?非正規激増の戦犯に高まる批判)。


元国税調査官の大村大次郎氏は、「この世の中にこんなやつがいるのかと思うと気分が非常に落ち込む」としたうえで、「絶対に逃げ道の無い、明確なパソナと政府の利益相反」が存在すると指摘。


僕のようなものが何を言っても効果ゼロだろうが、せめて、社会貢献事業を行なう(それはクリーンな立場が当然求められる)NPOの代表たちくらいはこの竹中氏の 利益相反の疑いについて疑問を呈したらどうだろう。


特に、竹中氏が在籍した慶應大学はあの「SFC」を抱え、社会貢献やソーシャルビジネス(今思うと微妙な言葉だが)に熱心だったはずだ。竹中氏自身、SFC創設にも一部関わったと聞く(SFCの現場 竹中平蔵研究室)。SFCの人脈には、誰もが知るNPO代表たちが複数いる。


そんなSFC出身者たちが連名で「竹中先生、そろそろ引退されたら?」的公開質問状を出してみてはいかがだろう。