「いいじゃないですか、萌えるなあ」〜僕にとってのニコ動出演は、「公開面談」だった

はあ、やっと、某委託事業企画書を執筆し、他の書類も揃えて昨日(受付初日!!)提出した。
委託事業の受付初日に敢然と提出するのが僕の美学で、それは当然、行政関係者の方も、そしてプラッツスタッフも誰も知らない僕だけの美学だ。

スタッフなどは、毎回、「締め切りまで何日もあるんだから、そんな強迫性障害みたいに(まあ僕は十分強迫くんなのだが)初日に持っていかなくてもいいじゃないですか」という表情で僕を睨んでいる。特に、総務・財務関係スタッフは僕を睨みまくりだ。

けれども、スタッフ君/さんたちよ、この、受付初日に提出するというスッキリ感を、みなさんも一度は代表として味わってみればわかる。
そのために、連休明けにでも代表職を3泊4日でレンタルしてもいいくらいなのだが、初日→ばしっと提出→その事業への気合い発露→気持よく連休→そして気持ちよく来週へと突入→そしてそして、これが一番大事なのだが、超気持ちよくプレゼンに臨み、居並ぶライバルNPOたちと競争する闘争心がメラメラとわいてくるではないか!!

以前このブログにも「ネットワークと競争」(http://toroo4ever.blogspot.com/2011/10/blog-post.html)として書いたように、社会を少しでも住みやすいものとするという大ミッションのもと、各NPOは「ネットワークと競争」という矛盾した運動に常に晒されている。

その緊張感が、さらによい社会的サービスを生んでいく。ポストモダン社会のなかで、フランス哲学者のドゥルーズが「器官なき身体」とよんだ流動的な社会体の代表格は、もしかすると株式会社ではなくNPOかもしれない、などとこの頃の僕は思っている。
そんなわけで、亡きドゥルーズの意思を継ぐためにも、僕は委託事業の書類を受付初日提出するのであった……。意味不明か。

前回のブログで予告したように、2/6、無事Ustreamとニコニコ動画に初出演した。
その中身は貼りつけた動画で見ていただくとして(1時間半もありますが)、収録が終わって僕が考えたことは、今回のタイトルにもしたように、「ああ、たとえ面談の現場を持つことができなくても、僕は映像という媒体で『公開面談』を行なうことができるなあ」という、番組主催者の狙いとは全然別のところでの大きな納得なのであった。

今回ブログタイトルの、「いいじゃないですか、萌えるなあ」という僕の発言は、番組開始より14分50秒あたりで飛び出す発言だ。これは、レイブル子ちゃんだったかな、2ちゃんねるユーザーあたりがつくったキャラに対して、「批判」とは捉えず、ある種の「照れ混じりの評価」だと僕は受け取り感心した末の発言なのだった。

僕はこのように、基本的にオタク心、そしてひきこもり心を愛する。というか、僕自身、オタクでありひきこもりそのもののメンタルを持っていると思う。だから、ルサンチマンも交えた彼ら彼女らの複雑な心理が自分に重なるようにわかってしまう。
そのため、基本的に大肯定してしまうのだ、ひきこもりやおたくというメンタリティーに対して。

そういえば、僕は個別面談(カウンセリング)の場でも、このようにして、ひきこもりの青年たちのメンタリティーとシンクロさせて会話する。
だが最近は経営の仕事ばかりでまったく面談をしておらず、「このまま面談せずに次の人生のステージに移行するのかな」と一抹の寂しさを抱いていた。
けれども、このようにしてUstream等の映像メディアを使えば、まるで「公開面談」のようにして、当事者や親御さんを励ますことができると気づいた。

ニコニコ動画では、僕は「オレンジ」(セーターの色)と呼ばれ、時には「神」扱いされていたらしい。これはうれしい。そんなわけで、4月になったら、プラッツでも独自にUstream番組を作ろうかなあと思い始めたのだった。★