「思い切り胃を蹴り上げたら 君はどんな顔をするのかと思う」〜思春期とは①

ついに僕は51才にして(あまりに遅いが)「思春期」が本当に終わり始めた気がしている。
あまりにそれは遅いが、まあ仕方ないなあ。

そんなわけで、久しぶりにフリッパーズ・ギターの「ナイフエッジカレス」を聞いているが、小沢と小山田の歌詞と歌とメロディは今も最強だ。

特に、屈折しながらも怒る「思い切り胃を蹴り上げたら 君はどんな顔をするのかと思う」のフレーズは最強。
そして、「5月の涙を僕らは誇りに思う」も。

高校生居場所カフェを主催していて、その永遠の「マジックエイジ」の魅力にとりつかれるとともに、そこから完全に離れてしまった自分を毎日客観視する。

そして、なんとなんと、これまで自分がお世話になった人々を思い出したりしている。
それへの「恩返し」がこれからのインセンティブになっていくような。

淡路プラッツ蓮井さんへの恩返しは少し前に終わったので、恩返しモードはこれっきりかと思っていたが、それ以外の多くの人への恩返しを意識することが、つまりは思春期の終わりだったんですね。★




偶然のナイフ・エッジ・カレス(Knife Edge Caress)
作詞/作曲:Double Knockout Corporation


通りを抜けて 遠く離れた 憎しみが今僕に急ぐ
唇噛んで 仕方がなくて 軽蔑の言葉を探した
ショールで覆う僕の悲しさを
わけ知り顔 ピントはずれに なぐさめればいい!

間抜けな言葉で 僕を取り囲む
得意げな薄ら笑いに腹が立つのさ
思い切り胃を蹴り上げたら 君はどんな顔をするのかと思う

でたらめばかり 並べてるうち からまった僕らの寝不足
忘れられない 離れやしない 興奮が今僕を襲う
セシル・ビートン気取りの僕なら
退屈も嘘も切り取れるロマンチックに!

偶然に出会う そして僕は見る
震えているのは寒さのせいじゃないのさ
冷やかしや皮肉言えばいい バカさ加減がわかるさ

僕たちは 跳びはねる 空を仰ぐ 手を突き上げて
この気持ち これ以上 何が言える? どう言えるだろう?

遠くまで見える目には流れ出す
5月の涙を僕らは誇りに思う
君に会う頃はスマートに 切りつける言葉僕は吐くだろう!