大都市の人々の「動くこと」

神山町というと、IT企業のサテライトオフィスが集まっていることで知られる(なぜ徳島県神山町に注目のIT企業のサテライトオフィスは集まるのか)。
それらオフィスは町のどこにあるかはよくわからないものの、カフェはネットでも簡単に検索できるので、息抜きに行ってみた。

息抜き、というのは、僕の自宅は徳島市郊外にあり、毎週末大阪から移動しているからだ。
引っ越ししてそろそろ半年経つので、移住前から意識していた「ローカリティ」という概念をもう少し練るためにも、実際に話題の地方を見ておきたかった。

行ったカフェは「かま屋」「かまパン+ストア」。
かま屋はフードハブプロジェクトhttp://foodhub.co.jpという、いわば神山町エコサイクルのひとつに組み入れることができる。


ポイントは、こうしたエコサイクルを担う人々に、どう都市の人達を組み込んでいくかということだと思う。
日本は全体として少子社会になりつつあるが、これは地方の生産年齢人口の現象という点でまず突出し始めており、それと反比例するように地方はそれぞれの魅力を磨きつある。

神山町は東京のIT企業を呼び込む力はもつ。
また、このフードハブプロジェクトもそうだが、独自のエコサイクルを築こうともしている。

が、それらを担う人々がおそらく足りない。
僕であれば、大阪の不登校・ひきこもり・ニート・貧困支援のスキルを、75万人規模の小規模県にいかに組み入れるかという課題があるが、それは、週3日この徳島県にやってくる僕という人材をどういかすかということでもある。

とりあえず僕は「動いている」。この動く人材を、どう組み入れるか。
これは、ローカルに定住している人々100%でつくるものではない。


大都市からサテライト的にやってきている企業人とピンポイントでつながるだけではなく、そうしたサテライト人の参加も含めて、大都市の人々の力をいかに地方のキーパーソンが呼び込むか、ということだと思う。

東日本大震災後に流行ったNPOを中心とした「つながり」の文化は現在ひとやすみ中に感じるが、本格的「つながり」文化を提唱するのは、この、大都市の人々の「動くこと」をどう意味づけるかだと思う。★

かま屋の入り口

豊富なパン


ランチと神山町