4つのマスク(貧困系、職場系+学校系、空気系、TPO系)〜インパクト最低の首相辞任会見

 ■新コロナ体制はどこにいったのか

8年近く続いたA首相がやっと辞めて下さり、その辞任会見ではもっと派手に「コロナはインフル以下!」と述べてくれると期待していたのだがそんなこともなく、高齢者中心に体制を変更して「政令」も変更して、ともっともなことを言いながらもまったく感染症対策としてはインパクトのない会見に終わってしまった。

劣化したメディアでは、後半の首相の辞任の意味とかガースー氏の急台頭の意味とか、「昭和政局」的な話がクローズアップされ、前半の新コロナ体制説明はどこにいったのかわからない。

僕は日々移動しており、今日もバスの運転手からマスクを渡されそうになったが(僕はいつもノーマスクたため)、善良そうなその運転手に思わず気を使って自分のカバンからマスクを取り出して顔に装着した。

暑いが、「TPO系」マスクの僕としては仕方ない。

■4つのマスク

首相が曖昧な説明で終わらせたため、自己決定が苦手なほとんどの日本人は空気を読んでマスクする。

以下、現在マスクをする人々を簡単に分類してみよう。大手サイトと違ってここは「エビデンス」なんて不要だから気分のまま分類する。

1.貧困系マスク

目立たないが、意外と多いと想像する。

3の空気系マスクとも若干重なるが、情報収集が主としてテレビなこの経済階層は、いやいやながらもマスクを装着している。情報はテレビにしかなく、だが本音(マスクはくだらない)を上手に隠すことは慣れているので、権力からの圧迫も普通に受け入れる。そしてスルーする。

2.職場系+学校系マスク

職場や学校の事情から仕方なくマスクをしている。医療関係者から、ユニクロの社員、飲み屋やファミレスのスタッフ、福祉職まで幅広い。

A首相の口から「これまでのコロナ対策を見直す」と述べられても、空気ばかり読む国民が客なので、その空気(コロナ脳)国民に合わせるしかない。

3.空気系マスク

ご存知、同調圧力国民の今日的すがた。もうどうしようもない。学校や職場もここと重なる。

4.TPO系マスク

残念ながら、僕はここに入ってしまう。2の人々もここと重なるかなあ。この6月から通算して、僕は1時間もマスクをしていないが、仕事上(僕はNPO代表なので仕方ない)マスクをせざるをえない局面がやはりあった。自分でも情けない。

■そもそも「コロナパニックと産業構造の大転換」とは何だったのか

A首相からガースー首相に代わる際、マスクのナンセンスさ(小林よしりん他、多くのアンチコロナ脳が例証している)と、コロナウィルスの脆弱さと高齢者中心対策の必要性は、一般メディアでも日々伝えられている。

そして、「指定感染症」を解除し、インフルエンザと同じ「5類」におとすことも、日々伝えられている。

それでも、コロナ脳になった脳たちは仕方ない。また、2や4のように、脳というよりは「この社会で生きていくために」生活を順応させている人々も仕方ない。

このように、いまは大まかにいって「4つのマスク」像がある。

また、そうしたマスク以前の、そもそも「コロナパニックと産業構造の大転換」とは何だったのかは、以降10年以上に渡って研究されるテーマだろう。

研究する勇気のある研究者がいれば。