FM大阪に出演します!

土曜日の深夜(12:30)にFM大阪では「コミスマ(大阪コミュニケーション・スマイル)」という番組があるそうで、その10/8(土)分の番組に僕が出演することになった。

僕、というか、青少年自立支援を長年行なってきた淡路プラッツの代表の僕が、と言い換えたほうが正確だろう。その、プラッツ代表の僕と、大阪府の雇用推進室のYさん(どうせ実名で出演するのではあるが、ブログに実名を出すのはYさんにかかわらずなんだかためらってしまう)とで、大阪のニート問題について熱くトークすることになっている。

いつもこのブログにも書いているように、若者(ニート・ひきこもり)支援は単なるマイノリティ支援を越えて、日本社会の「一丁目一番地」の問題であると僕は確信している。このブログでは「動的ニート」(「動的ニートと静的ニート」11.09.01当ブログ)
と名づけた多くの若者たちが、社会保険の支払いを含めた「社会参加」をしない限り、20年後(僕は67才になる。今の健康生活を続けるとたぶんまだ生きている!)には本当に困ったことになると僕は危惧している。
これが単なる心配で終わればラッキーなのだけれども、誰に聞いても「それは田中さんの単なる心配性ですよ」と笑って返してくれない。

誰も、どのくらいの若者たちがどれくらいの額の国民年金を親御さんに肩代わりしてもらっているのか、おそらくこの国では把握できていない。現在の、「静的ニート」(ある時点におけるニート数)の把握だけでは、本当に社会参加していない若者の数を把握できないと僕は心配している。
若者たちの裕福な(戦後日本で普通に生きていると、今で言うところの「裕福」に自然となってしまう)多くの親たちが、統計に出ていないところで、子どもの年金を肩代わりしている。

10年ほど前、「実は私の子どもはまだ働いておらず、恥ずかしながら私達が年金を代わりに払っていまして……」とおっしゃる親御さんたちがぽつぽつと現れていた。それが今、どのくらいの数に膨らんでいるのか、おそらく誰も把握していない(誰かが把握しているのであれば、それは誰なのか教えてください)。
この層は、時々アルバイトをしたりするので、統計上はニートではなく「非正規雇用」と扱われるため、この層が年金を支払っているかどうかはおそらく役所も把握していない。
僕は、この層の多くが、親に年金を支払ってもらっていると想像している。繰り返すが、この想像が外れることを祈る。

そうした一人ひとりの若者を僕は決して責めてはいない。逆に、前にもまして、そうした一人ひとりの若者を支援・応援したい。彼ら彼女らは必死に生きている。親御さんも含めて。
けれども、残念ながら、社会の総体として、社会保険制度が成り立たなくなるかもしれない。

これもまた当ブログで度々触れているように、我が国は年金の抜本改革のような大きな政治決断の必要な改革が自分ではできない国だ。抜本改革は、黒船か敗戦でしかできないことは歴史が証明済みだろう。
また不思議なことに、10年ほど前はあれほどメディアで取り上げられていた未来の社会保険制度の危うさについて、この頃はあまり聞かない。まさに今、あれほどビビっていた「超少子高齢化社会」になったというのに。

近代が始まって初めて、今回は、黒船も敗戦もなく、自分たちで危機を察して自分たちの力で冷静にみんなで協力して改革していかなければいけない。
それが、我々にできるだろうか。変な言い方だが、黒船にも敗戦も頼らず、冷静に議論した末に民主的に改革していくことが。

まあ、語り始めるとこのように大きくなってしまうし、やっぱり僕の心配性で終わる可能性もまだまだある。
それに、ラジオを聞いている人がドンビキしてしまっても意味がないので、まずはニート問題の解決の必要性を熱く語ってきます。僕の愛称は、病気からの復活とかけて「不屈のNPO代表」になるそうだ。
でもまあ、ニート問題の解決は日本の行き詰まりの解決に直結するから、やっぱり熱く語ってしまうんだよなあ。★